はじめよう。
未来のために今日できること。
食品ロスの発生実態
食品ロスはどれくらい発生している?
食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食べ物のことです。
日本では、令和4年度に約472万トン(事業者から約236万トン、家庭から約236万トン)の食品ロスが発生したと推計されています。
食品廃棄物等の利用状況等(令和4年度推計)
※消費者庁ホームページより
京都市の家庭から出る食品ロス排出量の推移
※四捨五入の関係で数字の合計が一致しない箇所があります。
京都市の食品ロスの発生量は?
京都市では、「京都市循環型社会基本計画(2021-2030)」において、食品ロスを令和12年度までに4.6万トンに減らす目標を掲げ、食品ロス削減に取り組んでいます。平成12年度に9.6万トン発生していた食品ロスを、令和5年度は5.0万トンまで減らすことができました。
今後も目標の達成に向け、食品ロス削減に向けた様々な取組を加速していく必要があります。
家庭での食品ロス
家庭から出る食品ロスは、大きく2つに分類されます。
食べ残し
食卓にのぼった食品で、食べきれずに廃棄されたもの
直接廃棄
賞味期限切れ等により使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの
家庭での食品ロスを減らすためには?
買い物のときや調理のとき、保存するとき、外食するときなど、心がけひとつで、普段の生活のなかで食品ロスを減らすためにできることはたくさんあるよ!
食品ロスはごみが増えるだけでなく、家計にとってもマイナス。そこで見てほしいのが、スマートフォン向けのWEBサイト「食べ物の「もったいない!」を探せ!~京都市フードロスチャレンジ」。「もったいない!」をキーワードに、買い物、保存、調理の各段階での工夫が豆知識を交えて楽しく紹介されているよ。
<アドレス>
https://food-mottainai.city.kyoto.lg.jp/
市民ができる取組
買い物のときは
「少しでも安く買う」ではなく「使い切れる量を買う」
食品店ではお買い得品やお値打ち品に目が行きがちですが、たくさん買っても使い切れずにごみにしてしまっては意味がありません。次の買い物まで使い切れる量を見極めることが大切です。
食材を使い切るための献立力を磨こう
食材を使い切るためには、食材を上手に組み合わせバランスよく献立を組み立てる「献立力」が欠かせません。買い物時は冷蔵庫の食材と献立を想像しながら、必要な食材をムダなく買いましょう。
ムダ買い・買い忘れを防ぐ買い物メモを作ろう
「ないと思ったらストックしていた」「買い忘れた…」といったことがないよう、買い物メモを作りましょう。携帯電話などで写真を撮るのも◎。メモはムダ買いを防ぐことにもつながります。
買い物メモを見ながら、必要なものだけ買い物かごへ
まとめ売りやセール品は本当に食べ切れますか? 買い物メモを見ながら、必要なものをかごへ入れましょう。メモがない場合は、メインのおかずを決めてから必要な食材を買うとムダなく買い物できます。
食品スーパー等では、棚の手前の商品から買う「てまえどり」を
手前の消費期限・賞味期限まで近い商品から買うことで、期限切れで捨てられる食品を減らすことができます。
「でも、期限まで近い商品を買えば、家で使いきれずに食品ロスになるのでは…」という不安の声もあると思います。そこで、京都市で公募したモニターに「てまえどり」を実践していただくとともに、食品ロスの発生量を記録していただいたところ、食品ロスを減らすことを意識しながら「てまえどり」を実践すると、食品ロスは増えるどころか、むしろ減少することが分かりました。
※「てまえどり」の効果検証の結果について、詳しくはこちら
期限までに使い切れそうな時は、できるだけ手前の商品から買いましょう。
フードシェアリングサービスを活用しよう
食品ロスになりそうな商品と消費者をアプリ等でマッチングする「フードシェアリング」などのサービスの利用が近年増えています。
誰でも簡単に利用でき、美味しい食事、商品を通常よりもお得に購入できるので、家計に嬉しいだけでなく、お買い物を通して、食品ロスの削減にも簡単に貢献することができます。
サービスについて詳しくはこちら
賞味期限と消費期限
お店で買う食品に表示されている「消費期限」や「賞味期限」。このふたつの違いをご存知ですか?
【消費期限】過ぎたら食べない方が良い期限
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に「安全に食べられる期限」のこと
【賞味期限】おいしく食べることができる目安の期限(おいしいめやす)
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと
手つかずで捨てられた食品ごみの中には、賞味期限前のものが約3割、期限後1週間以内のものが約1割。これだけで半分近くを占めています!
賞味期限が過ぎたからと、すぐ捨てたらもったいない!賞味期限を過ぎても、色やにおい、味などに異常が無ければ、まだまだ味わえます。
調理のときは
食べられる分だけ料理を作るようにしましょう。また、食材が余ったときには、本やインターネットなどで使い切りレシピを探してみるのも手です。
料理レシピサービス クックパッド「消費者庁のキッチン」では、使いきりレシピ、リメイクレシピ、野菜や果物を丸ごと使ったレシピなどを紹介しています
cookpad 消費者庁のキッチンページ
野菜の皮や芯などを活用したレシピを紹介
普段捨てられがちな野菜の皮や芯などを活用したレシピを募集した「京都市食べキリレシピコンテスト」の入賞レシピを紹介しています。
http://sukkiri-kyoto.com/oshiraseinfo/5083.html
保存するときは
食べ切れなかった食品については、冷蔵・冷凍など料理や食材にあわせた傷みにくい保存方法を検討しましょう。また、保存していた食べ残しを忘れてしまわないように注意!
食品別の保存方法や冷凍術について、詳しくはこちらはじめよう!冷蔵・冷凍庫の週イチ・月イチCHECK
買い物をする日に合わせて、週に一度・月に一度、庫内のストックをチェック!
食材の無駄買いや使い忘れ、料理の食べ忘れをなくそう!
週イチで確認したいこと
使いキリができていない保存期間の短い食材
肉や魚、野菜、豆腐、牛乳、卵など、保存期間の短い食材は少なくとも週に一度はストックをチェックしましょう。残っていた食材だけで料理で作れることも!
食べキリができていない料理
作り過ぎてしまった料理がそのまま冷蔵庫内に残っていませんか? きちんと保存すれば、食べキリできることも!
月イチで確認したいこと
保存期間の長い調味料類をチェック
缶詰や乾物、醤油、味噌、バター、ジャムなど、保存期間の長い調味料や食材は、月に一度ストックをチェックしましょう。
冷凍庫に凍らせたままの古い食材や料理はありませんか?
冷凍庫に凍らせた料理や食材でいっぱいになっていませんか? 冷凍を長くすればするほど、食材の鮮度や味わいが落ち、栄養価も下がります。冷凍庫の余った食材や料理を使うスケジュールも決めておきましょう。
POINT
冷蔵庫・冷凍庫の整理整頓のコツは、食材を置く場所を決めておくこと。月に一度のチェックでは、食材の住所が使いやすいものになっているのか、保存方法が合っているのかも確認しましょう!
使い切れないときは
ご家庭で使い切れない食品がある場合は、必要とされる方へ寄付する「フードドライブ」に参加してみましょう。
食品スーパー等に食品の回収容器が設けられており、集まった食品はフードバンク団体を通じて、福祉施設、子ども食堂などに届けられます。
ご家庭で余っている食品がありましたら、ご提供をお願いします。
※提供される際は、未開封、常温保存が可能、賞味期限まで1箇月以上あること、などの条件があります。事前にご確認をお願いします。
フードドライブの実施日・場所はこちら外食するときは
飲食店で食事をする際は、注文前に料理の量や食べられない食材が含まれていないか等を確認して、食べきれる分だけ注文しましょう。
食べ残しが生じた場合は、お店の了解を得た上で、食品衛生面に十分注意しながら容器に詰めて持ち帰り、帰宅後速やかに食べましょう。
生ごみを捨てるときは
捨てざるをえない調理くずや食べ残し、ティーバッグなどの生ごみは、ギュッとひとしぼり又は乾燥させてからごみ袋へ。
生ごみの水分量は約80%。水分を抜くことで、ごみが小さく軽くなってごみ出しが楽になるだけでなく、ごみの臭いも抑えられるので衛生的ですね。
食べ残しゼロ推進店舗
飲食店や宿泊施設、食品小売店における食べ残しや手つかず食品といった食品ロスを減らす取組として、「食べ残しゼロ推進店舗」の認定制度を実施しています。
「飲食店・宿泊施設版」「食品小売店版」の各推進店舗MAPページでは、エリア・ジャンル・取組内容等で認定店舗を検索できます。
30・10(サーティ・テン)運動
宴会では食べ残しが多く発生しています。
乾杯後30分間、お開き10分前は、自分の席で料理を楽しむ「30・10(サーティ・テン)運動」に取り組みましょう。
幹事さんの声かけ、一人ひとりの心がけで、宴会時に出る大量の食べ残しはなくせます。
※食べる量は十人十色。体調や状況等に合わせて御協力をお願いします。
「宴会でも残さず食べよう!30・10運動」詳細