使われない食品を、必要とされている方へ

株式会社ダイエー×特定非営利活動法人フードバンク京都

概要

「株式会社ダイエー」と「特定非営利活動法人フードバンク京都」が連携した取組のご紹介です。

市内の全店舗でフードドライブ

ご家庭等で不要になっている食品を集めて、福祉施設やこども食堂等に寄付する取組「フードドライブ」。()ダイエーは、2018年1月から、京都市内の系列全6店舗でフードドライブを実施し、お客様に食品提供を呼び掛けています。
当初は日を決めての実施でしたが、今では回収容器を常設。外箱破損、販売期限が迫っている等の理由で店舗で販売困難な商品も合わせて提供しており、フードドライブの取組は年々拡大しています。
集まった食品の量は、2022年4月から9月までの間で約1.2トン!それをフードバンク京都に寄付して、必要とされる方のために役立ててもらっています。

福祉施設、こども食堂や困窮世帯に食品を配分

フードバンク京都では、食品関連事業者から、商品入替え、外箱破損、期限が迫っている等の理由により販売することができなくなった食品の寄付を受けて、福祉施設、こども食堂、困窮世帯等に提供する活動を行っています。
2022年4月から9月までの間に提供した食品の量は約12トン!フードドライブによる食品は約3.5トン受け入れており、その3分の1以上がダイエーからのものとなっています。
食品の搬送や仕分けを行うスタッフはすべてボランティア。フードドライブの食品は少量多品種のため、仕分けや期限確認が大変ですが、困窮世帯など小口の提供先には、ニーズに合わせた様々な食品を提供できるため、ありがたいそうです。

連携して専用の回収BOXカバーを制作

ダイエー店舗でフードドライブを常設化するに当たり、回収BOXをもっとお客様の目に留まるものにできないかとダイエーがフードバンク京都に相談。フードバンク京都が京都市の助成金を活用して、共同で回収BOXのカバーを制作することになりました。
カバーは全面が鮮やかなオレンジ色で、上部には透明なフタを設置。これによりどのような食品が入っているか確認できるとともに、ごみなどの混入も減少したそうです。
背面にはチラシ等の掲示スペースを設置。フードドライブへの協力の呼び掛けや注意事項を掲出することができます。
この回収BOXのカバーを設置してからは、フードドライブに関するお客様からの声掛けが増えて、食品の回収量も増加したそうです。
ダイエーでは、このカバーを他府県の店舗でも導入。将来的には、掲示スペースに回収量実績や特に必要な食品種別、提供先のこども食堂等からの感謝の声なども掲出して、店舗・フードバンク団体・お客様のコミュニケーションツールとして活用していきたいとのことです。

                                       (令和5年2月取材)